沖縄県空室対策事業協同組合(那覇市)と南日本警備保障(沖縄市)は、旅館業法の許可を受けた民泊物件などを対象にした「民泊あんしん!駆けつけサービス」を10月から開始する。民泊物件でのトラブル発生時、南日本警備保障の警備員が短時間で駆け付けて対応する。管理会社やオーナーの負担を軽減し、利用者が安心できる環境を整える。

 同サービスではトラブルなどが起きた場合、宿泊者が管理会社やオーナーに電話をして状況を説明する。警備員の派遣が必要と判断された場合は、管理会社やオーナーが南日本警備保障の管制センターに連絡。事件や事故、急病などの場合は警察や消防に通報する。

旅館業の施設では、緊急時に迅速な対応ができる体制の整備が求められている。賃貸物件の警備業務で実績のある南日本警備保障のシステムを活用することで、民泊物件の緊急時対応も可能になるという。

県空室対策事業協同組合の柿本洋氏は「安心できる民泊物件が増えることは重要だ」と強調する。南日本警備保障の島袋哲安社長は「民泊物件の利用者に安心して宿泊してほしい。警備員が駆け付けて状況を把握することで、事後対応もスムーズに行える」と話した。

民泊駆けつけサービス

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